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まちづくり・観光
2021.02.01

自分の人生を楽しみながら地域に貢献する

糸魚川市
アハアカネ(a.ha.akane meals&drinks)主宰
藤岡 あかね さん
金物屋さんをリノベーションした店舗を一歩入るとそこは異空間に…
オーナーの相磯さんプロデュースのお洒落な小物や洋服が並び、奥には白を基調にしたキッチンがある。そこで営業するa.ha.akane主宰 藤岡あかねさんに思いを伺った。
まわりの人達に背中を押され
大学時代は埼玉で過ごしていたが就職を期に帰郷し糸魚川市役所で勤務。週末は、いつも趣味のお菓子作りに没頭し、できたものをまわりの人にあげていたという藤岡さん。やればやるほど上手になりたいという気持ちが強くなり、勉強のため教室に通ったりした。

ついには、趣味が趣味でないレベルになり仕事にしたらどうかと考え始め、ゲストハウスやカフェを経営している人のお話しを聞いたりした。退職への迷いもあったが、実際に起業している友人や周りのひとの励ましの言葉に背中を押してもらい、思い切って市役所を辞めようと決めた。料理は独学だったので実際に経験を積んでから開業しようと思い、新潟市内のイタリアンレストランとカフェで働いた。「シェフから厳しいアドバイスもあったがいろいろと教えてもらった」と当時を振り返る。
きっかけはリノベーションスクール
ほどなくして、糸魚川大火の復興のリノベーションスクールという空き家を改築して町を活性化させる事業を知り、お試しでシェアキッチンがあるからやってみたらと背中を押され「共場 ITOIGAWA COMMONS」内で「a.ha.akane」をオープンさせた。「a.ha」は笑い声を表すと同時に心理学用語のアハ体験とをかけている。週末のランチ営業をメインに、平日はカフェ営業も行っている

オープン後は新型コロナウイルスの影響で「共場 ITOIGAWA COMMONS」が閉じてしまうこともあったが、いくつかのシェアキッチンなどに出向いて掛け持ちで営業を行った。「コロナ禍で不安もあったが、逆に考えれば市外に行くこともできたし、大変な時だったからがんばれた。楽しい一年だった」と藤岡さんは振り返る。

寝ても覚めてもメニューを考える…それも楽しい!

「a.ha.akane」で提供される料理は、個性的でカラフル。わくわくするものを作りたいとの思いから週替わりでメニューを変えていたり、焼き菓子を4種類くらい常備しているこだわりも。「常にメニューを考えていて、自分の生活がこれでまわっている感覚が楽しい」と語る。
チャンスはじっと待っていても来ない!
「私は運が良いと思う」と藤岡さん。キーポイントでここに導いてくれる人や物との出会いがあり、大変な時に声をかけてくれ、助けてくれる人がいる。「共場 ITOIGAWA COMMONS」のオーナー相磯さんもその一人。「共場 ITOIGAWA COMMONS」では、シェアキッチンのほかに手作りのアクセサリーや洋服の販売、様々な企画を行うなど、場作り・事作りを多数展開しており、「a.ha.akane」のディレクションも手掛けてくれている。こうした「仕掛け人」と二人三脚で運営できていることも大きなポイントだという。

「チャンスは動いていないとめぐりあえない。そういったものはなるべくつかむようにしている。怖がっていてはつかめるものもつかめない。人間崖っぷちになればなるほどがんばれると思っているので、起業する時には不安もあったが人生をかけるつもりで覚悟を持って決めた」と力強く語った。

「大火の復興という事で糸魚川の町をよくしたい気持ちでこの道に入ったが、ここをやるにつれて、誰かのためにやるより自分のためにやった方が結果は良い方に動くと思うようになった。自分の人生を楽しむ気持ちで取り組み、その結果私のお店に来たくて人が町に来るようになるとよいかな。楽しんでやれる人が増えれば糸魚川を魅力的に感じる人が増えると思う」と藤岡さんは微笑む。
自分のわくわくする事をやり、そして皆さんに喜んでもらいたい
おいしい食材がまだまだ糸魚川にはある。その食材のおいしい食べ方をみなさんに伝えるのが料理人の役目と考え、地産地消を生産者とつながってやりたいと、食材にもこだわり直接生産者から仕入れている。最近はランチで使用した野菜を店頭で販売したりもしているそうだ。

「私は可愛くて、お洒落なものがある都会が好き、私の好きなものが糸魚川になかったので自分で作ろうと思った。お客様に喜んでもらえるものを作りたい。「おいしかった!」とか、「しあわせな気持ちになりました」と言ってもらいたい。それが自分の軸となっている。これからは、もう少し知名度をあげてたくさんのお客様に来ていただき、自分の好きなワクワクするようなことをやり続けたい。大変だけど目標に向かって挑戦してがんばるのが楽しい」と明るく夢を語った。

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