にいがたニナイビト
NPO・地域づくり支援
2019.03.26
目指すのは「青陵ブランド」! 大学と地域をつなぐボランティアコーディネーターの役割
新潟市中央区
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部ボランティアセンター ボランティアコーディネーター
佐藤 瑞稀さん
佐藤 瑞稀さん
母校に転職、学生が学んで帰ってこられるようなコーディネートを目指す
新潟市中央区、街中を抜けた海のすぐ近くに新潟青陵大学はある。木々の緑に囲まれたキャンパスの中に、学生ボランティアと地域をつなぐ窓口として平成22年に設立されたのがボランティアセンターだ。学生にボランティアの情報提供を行うほか、学生ボランティア先との連絡調整や様々なイベントの企画・運営も行っている。現在、センターでボランティアコーディネーターとして勤務している、大学OGでもある佐藤瑞稀さんにお話を伺った。
新潟青陵大学の在学時から積極的にボランティア活動をしていた佐藤さんは、東日本大震災が起きた際には、現地で瓦礫の撤去作業や草刈りなどを手伝ったという。鉄パイプが剥き出しになった建物や津波から奇跡的に残った一本松を実際に見て、「聞いた話だけではなく自分で足を運び、見たり感じたりして、そして伝えることが大切だと思った」と佐藤さんは振り返る。
佐藤さんは自分が大学のような教育現場に就職するとは思わなかったという。大学卒業後は、社会福祉士の資格を持っていたこともあり、福祉職に就いていたが、仕事を続けている中で、「社会貢献のためにもっとスキルをつけたい」と思う気持ちが自然と湧いてきたそうだ。ちょうどその頃、青陵大学のボランティアセンターの求人が出ていることを知り、学生時代、センターを通じてボランティアに関わった経験があったことや、また自分の可能性の広がりと母校に貢献したいとの思いから転職を決意した。
佐藤さんが携わるボランティアコーディネーターとは、学生と地域や学校の仲立ちをする仕事だ。現在、センターに寄せられる依頼は年間300件にものぼる。ボランティアをしたいという学生に情報を提供したり、ボランティアの依頼をしてきた団体と学生の間に立って調整を行ったりすることに加え、熱中症など活動中のリスクマネジメントや社会人マナーといったものも意識して学生に教えているそうだ。
また、ボランティアに行く学生が単なる人手とならないように気をつけているという。「依頼に対して、ただ学生を送り出すのではなく、また行きたいと思えるプラス要素を学生がいかに持って帰ってこられるか。学生にとって学びとなるものを団体さんにお願いすることもあります。調整は大変ですが、そこは削ってはいけないと思っています。」
新潟青陵大学の在学時から積極的にボランティア活動をしていた佐藤さんは、東日本大震災が起きた際には、現地で瓦礫の撤去作業や草刈りなどを手伝ったという。鉄パイプが剥き出しになった建物や津波から奇跡的に残った一本松を実際に見て、「聞いた話だけではなく自分で足を運び、見たり感じたりして、そして伝えることが大切だと思った」と佐藤さんは振り返る。
佐藤さんは自分が大学のような教育現場に就職するとは思わなかったという。大学卒業後は、社会福祉士の資格を持っていたこともあり、福祉職に就いていたが、仕事を続けている中で、「社会貢献のためにもっとスキルをつけたい」と思う気持ちが自然と湧いてきたそうだ。ちょうどその頃、青陵大学のボランティアセンターの求人が出ていることを知り、学生時代、センターを通じてボランティアに関わった経験があったことや、また自分の可能性の広がりと母校に貢献したいとの思いから転職を決意した。
佐藤さんが携わるボランティアコーディネーターとは、学生と地域や学校の仲立ちをする仕事だ。現在、センターに寄せられる依頼は年間300件にものぼる。ボランティアをしたいという学生に情報を提供したり、ボランティアの依頼をしてきた団体と学生の間に立って調整を行ったりすることに加え、熱中症など活動中のリスクマネジメントや社会人マナーといったものも意識して学生に教えているそうだ。
また、ボランティアに行く学生が単なる人手とならないように気をつけているという。「依頼に対して、ただ学生を送り出すのではなく、また行きたいと思えるプラス要素を学生がいかに持って帰ってこられるか。学生にとって学びとなるものを団体さんにお願いすることもあります。調整は大変ですが、そこは削ってはいけないと思っています。」
主体性の高まりと、活動の広がり
佐藤さんがサポートする活動の一つに青年赤十字奉仕団がある。平成28年の熊本地震や糸魚川大規模火災の際には、学内や新潟駅前で募金を呼びかけたこともある。最近では西日本豪雨災害への支援として、学生が自ら募金活動をやろうと手を上げ、街頭募金を行ったそうだ。こうした活動を通じて、学生の主体性が高まったと佐藤さんは変化を感じる。
そして、変化は学生だけでなく、地域にもみられる。平成27年度から関わってきた「にいがた食の陣」へのボランティア活動の評判が、口コミによって広がり、白山神社のお手伝いに呼ばれたり、地域の方からの声がけをきっかけに古町商店街で開催されるイベント「古町どんどん」への参加が決まったという。「大切なのは信頼とつながりの構築。一回で終わらずに、維持していきたい」と佐藤さん。
また、平成25年には学生ボランティアコーディネーター(通称:Volunteer Act「ぼらくと」)という制度が始まり、学生がボランティアセンター直属のスタッフとして事業の企画を行うなど、運営にも関わりながら活動している。基本的な事務作業や電話対応なども教え、社会人としての力を身につける場ともなっているそうだ。
そして、変化は学生だけでなく、地域にもみられる。平成27年度から関わってきた「にいがた食の陣」へのボランティア活動の評判が、口コミによって広がり、白山神社のお手伝いに呼ばれたり、地域の方からの声がけをきっかけに古町商店街で開催されるイベント「古町どんどん」への参加が決まったという。「大切なのは信頼とつながりの構築。一回で終わらずに、維持していきたい」と佐藤さん。
また、平成25年には学生ボランティアコーディネーター(通称:Volunteer Act「ぼらくと」)という制度が始まり、学生がボランティアセンター直属のスタッフとして事業の企画を行うなど、運営にも関わりながら活動している。基本的な事務作業や電話対応なども教え、社会人としての力を身につける場ともなっているそうだ。
思いがカタチになることを、伝え続けたい
にいがた食の陣では、同学園の青陵高校の先生から要望があり、高校生がボランティアや地域へつながるきっかけになるようにプログラムを組み、ぼらくとのコーディネーターが事前説明会・当日・ふりかえりまで全体を仕切った。その姿は高校生への良い刺激になっていたという。高校と地域から好評だったこともあり、今年もまた行うことになったそうだ。
今後の展望としては、さらに地域との関係を築き、維持していきたいという。「広がっていくものをまた維持していって、青陵のボランティアってすごいね!―と地域の方はもちろん全国の方にも言われるような、青陵ブランドを作っていきたい」そのためにも、「やり続けることで喜んでくれる人がいることや思いがカタチになることを、地道に伝え続けていきたい」と佐藤さんは力強く語った。
今後の展望としては、さらに地域との関係を築き、維持していきたいという。「広がっていくものをまた維持していって、青陵のボランティアってすごいね!―と地域の方はもちろん全国の方にも言われるような、青陵ブランドを作っていきたい」そのためにも、「やり続けることで喜んでくれる人がいることや思いがカタチになることを、地道に伝え続けていきたい」と佐藤さんは力強く語った。
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期学部ボランティアセンター