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人権・平和・国際協力
2023.02.01

新潟で暮らし生きる「居場所はここらて」私たちはここにいるよ!

新発田市
LGBTQここラテにいがた
あや&まささん
LGBTQ※の理解を深め、当事者が新潟で安心して生活を続けられるように、住みやすい街にしたいと活動するLGBTQここラテにいがたのあや&まささんに想いを伺った。
■居場所はここらて
 二人はもともとLGBTの社会的認知と理解を推進する団体「LGBTにいがた Love 1 peace」という団体で当事者として活動をしていたが、代表が新潟を離れた事をきっかけに、この地で活動を続けたいと自分たちで2020年2月にLGBTQここラテにいがたを立ち上げた。
 団体名の「ここラテ」は、新潟弁で「ここだよ」を意味し、「ここはいつ集まっても大丈夫だよ。私たちはここにいるよ!」という思いが込められている。また、「ラテ」をカタカナにしたのは、みんなで集まって交流会をたくさんしたいという想いで、カフェのイメージを出したかったからとのこと。
 イメージキャラクターの犬は、なだれから人を救ったという新潟の忠犬タマ公にあやかり、私たちを救ってくれるであろうと願いをこめて「たまげた」と名づけた。しっぽは、県花のチューリップがLGBTQの象徴のレインボーフラッグから虹色になっており、名前に因んで下駄を履いているところがなんともユニークでメンバーの想いがつまったイラストになっている。
■学んだことを活かして
 二人は、以前所属していた団体で開催した交流会の際、先輩の体験談を聞くことで、自分たちが抱えている疑問や不安を別の人と共有して解消することができたという。「交流会に参加したことで、こんなにたくさん新潟にもLGBTQの当事者がいたと知ることができた。今度は、自分たちがロールモデルとなり、同性パートナーでも新潟で楽しく生活している人もいるよと知ってもらうことで、同じ境遇の方の力になりたい」と考え活動している。
 昨年の4月より、関東で10代から23歳までのLGBTQ(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催している一般社団法人「にじーず」の新潟支部として、月1回長岡で交流会を行っている。「にじーず」ではスタッフの教育もしっかりと行っており、二人も、月1回のオンライン研修や、関東で開催された交流会にスタッフとして参加することで交流会の運営について学んでいる。「にじーず」で学んだことを活かし、「ここラテにいがた」として、全年齢を対象とした交流会を今年の1月に開催しており、2月と3月も開催が決定している。
 昨年はコロナ禍でなかなか実行できなかったが、様々なイベントに積極的に参加するなどして情報発信に努めていた。「新潟にはまだLGBTQの団体が少ないが、活動している中で他の団体とのつながりができてきた。虐待やDVと共にLGBTQで悩んでいるなど、複雑な案件の時は専門のところへつなぐことも話を聞くこともできる。お互いに協力しあい情報交換ができることがとてもありがたいと思っている」と二人は言う。
■新潟で暮らし、生きる
 「新潟は自殺者が多く、その中にLGBTQの人たちもいる。悩みを抱え込みやすい人に居場所をつくり、『大丈夫、ここにいていいんだよ』と伝えることで助けられる命もあると思う」とあやさん。
 「新潟は食べ物がおいしく、四季を感じる事ができる。良いところがたくさんあるのに、セクシャリティーで悩み居心地の悪さを感じ、理解が進んでいて、住みやすい都会に行ってしまう人がいる。少しでも新潟で暮らしたいと思う人が増えるよう環境を整えたい」と二人は考える。交流の輪が広がり、新しい仲間や相談できる相手が増えるというのは大切な事、その中のひとつになることを願って二人は活動している。
 仕事の都合で県外から移住してきた当事者が、新潟で支援をしている団体を探し訪ねてくれたこともある。「ここラテがあってよかった。仲間ができて今が楽しいから、このまま新潟で仕事がしたい」と言ってもらえたのはすごく嬉しかったとまささんは語る。
■この先を目指して
 最近、「ここラテにいがた」への講演依頼が増えていて、4~5件依頼が来る月もあるという。「話をできる環境を作ってもらえ、興味をもって話しを聞きたいと思っていただけるのはありがたい。学校から教職員向けの講演依頼もあり、悩みを抱えている子どものためにも、先生方が慌てなくても良いようにお伝えできればと思っている」と語るあやさん。
 コロナ禍の影響もあり交流の場が減少していて、講演会が終わると当事者の方たちが「交流会はいつやるのですか」と声をかけに来てくれるが、期待に応えきれず二人にとって苦しい1年だった。今年の目標は月に1回は自分たちで主催の交流会又はセミナーを開催して、居場所づくりを少人数からやっていきたいと話す。また、LGBTQそれぞれのセクシャリティーで抱えている悩みが違うので、スタッフに、それぞれのやりたい事や解決したい事を挙げてもらい、時間をかけて少しずつ解消していこうと話しあっている。たとえば、「トランスジェンダーの当事者がホルモン治療を行うことのできる場所がわかりづらく、当事者同士の口コミ情報に頼っているため、新潟県内で治療を行っている医療機関の一覧を作る」や、「同性カップルでも挙式ができる結婚式場がどれだけあるのか調査する」、などの提案が出ている。
 その他、制服問題について、「スラックスなどで解消されてきてはいるが、男子がスカートを選べるかと言えば、それはなかなか難しい話になる。服飾の専門学校に協力してもらい、生徒さんも一緒に制服のあり方を考えてもらい、ファッションショーをしてみたい。」と二人は想いを馳せる。

 今後の課題は資金の確保とのこと。助成金も活用したいと考えているが対象になるものがなかなかなく、キャラクターグッズを作って資金にする案もでている。NPO法人を設立することも考えたが、団体をどこまで大きくするのか、どのように運営していくかも課題である。「仕事を抱えながらだと活動の範囲も限られてしまうが想いはたくさんある。想いだけではやっていけない。けれど、想いがなければ進んでいけない」とあやさんは熱く語る。
 二人のチャレンジは新潟の地で着実に広がっている。今後の活動に注目したい。

※LGBTQとは、従来のLBGTにQが加わったもの
L(レズビアン):性自認が女性の同性愛者
G(ゲイ):性自認が男性の同性愛者
B(バイセクシュアル):男性・女性の両方を愛することができる人
T(トランスジェンダー):主に身体的な性別と性自認が一致しない人
Q(クエスチョニング):自分の性別がわからない人

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