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健康と福祉
2019.07.25

クラウンは、入院する子どもたちのピカピカの光!

阿賀野市
NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会 認定クラウン「ピカ」
小熊美紗希さん
― ホスピタル・クラウンという単語を聞いたことがありますか。クラウンとは道化師のこと。ホスピタル・クラウンは、クラウン(道化師)が小児病棟を訪問してパフォーマンスをおこない、子どもたちの心を笑顔で癒す活動のことです。今回は、NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会の認定クラウン「ピカ」こと小熊美紗希さんに9年目になる活動への思いを伺いました。
人を楽しませる仕事がしたい
高校ではダンス部に所属していた小熊さんは、「ダンスを通じて人を楽しませる仕事がしたい」と、進路選択でテーマパークのダンサーなどについて調べていた際に、たまたまNPO法人日本ホスピタル・クラウン協会の養成講座が新潟で開かれることを知り、興味を引かれ参加したことが活動を始めるきっかけになった。

養成講座では、入院中の子どもたちとの接し方やクラウンとしての振る舞い、マジックやバルーンパフォーマンスなど、”クラウニング”という特有のコミュニケーション・パフォーマンスを習った。この時、「見つけた、自分にフィットした」と感じたそうだ。

高校卒業後、「まだまだ身になっていない。もっときちんと学びたい」と思った小熊さんは、両親に想いを熱弁して了解を得た後、アルバイトで飛行機代を捻出し、名古屋で開かれる講座に毎週参加するような生活を4ヶ月ほど続けた。

その後、試験を受け念願の認定クラウンになり、「ピカ」という名前で活動することにした。そこには「子どもにとってピカピカ光る楽しい光。明るい光になりたい」との思いが込められている。
遊びに来たよ、そっちまで行っていい?
小熊さんが得意とするのは、バルーンパフォーマンスやスポンジが増えるマジック、そして特に小さな子に人気だというパペットだ。「遊びに来たよ、そっちまで行ってもいい?と聞いて、許してもらえたら部屋に入ります」と小熊さん。視線や表情をよく観察しながらコミュニケーションを取ることが大切だという。

「子どもは大人の失敗が大好き。マジックを手伝ってもらったりしながら、わざと失敗してみせて、ツッコまれたら勝ちだと思っています(笑)。ベッドのカーテンが開いて部屋の雰囲気がちょっとだけ明るくなったり、子ども同士・親同士の会話が生まれたりするようなきっかけになれるとうれしい」
良い活動だね、が力になる
現在は、NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会を通じて、週一回または隔週のペースで新潟大学医歯学総合病院と新潟県立がんセンター新潟病院に訪問している。衣装や小道具はすべて病院専用のものを使い、手指消毒もするほか、子どもに風邪をうつしてしまわないように、自分の健康にも気を使うなど衛生管理を徹底しなければいけない。それからクラウンは二人一組になって、子どもたち一人ひとりとコミュニケーションを取りながらパフォーマンスをおこない、病室をまわることになっている。

定期的に訪問しているうちに、名前を呼んでもらえるようにもなった。ピカを知っている子が、初めての子に話してくれるのでウェルカムな雰囲気も生まれている。子どもの母親から「楽しかった。こんなに笑ったのは久しぶり」と言われることや、地元の友人など周囲の人たちから「良い活動だね」と言われることが、何よりも活動を続けていく気力になっているという。
たくさんの子どもたちに活動を届けたい
現在、新潟で認定クラウンとして活動しているのは、小熊さんを含めてわずか2人。日本ホスピタル・クラウン協会が、各都道府県で年1回ずつ、賛助会員イベントとクラウン養成講座説明会を行なっているものの、活動の認知度はまだまだ低い。そのため、認定クラウンになる人も必然的に少ない。「活動を知ってもらい、クラウンや訪問する病院が増えて、たくさんの子どもたちのもとに行けたらいいな」と小熊さん。今年3月まで出産・育児のためしばらく休みをもらっていたが、4月から活動を再開している。「今後も自分自身が活動を続けていく、それが目標です。とにかく地道に継続していけたら」と力強く語った。
NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会

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