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環境保全
2022.10.26

「隔たりのない水辺」ブルーオーシャンビーチを目指して

新潟市中央区
NPO法人新潟海洋開発 代表理事
本間海渡さん
新潟市日和浜を拠点に、誰もが安心して利用できる水辺の創出をめざして活動するNPO法人新潟海洋開発。海をこよなく愛する、代表理事の本間海渡さんに活動への想いを伺った。
■あらゆる人が不自由なく利用できる水辺のために
 新潟海洋開発は、ブルーオーシャンビーチの創出を目指し、海洋環境保全や安全啓発事業など、様々な活動を展開しているNPO法人だ。これまでも任意団体として活動していたが、昭和61年から行われてきた、侵食が進んだ海岸の養浜工事が完了するのを機会に、団体としての信頼性を高め、海をはじめとした水辺全般の活性化に携わりたいと考え、令和2年にNPO法人化した。法人化することで、いろいろなコンテンツを持っている人が集まりやすくなり、活動の幅を広げていきたいと考えているそうだ。
 ブルーオーシャンビーチとは「隔たりのない誰が来ても自由に使える水辺」を意味している。「少しでも使いづらいと思っている人がいれば、そこに寄り添い改善していきたい。水辺では、音楽を聴いたり、水上バイクを楽しむ方もいるが、それをよしとしない人もいる。火気厳禁、音出し禁止、水上バイクなど動力のついた乗り物等を制限したエリアも作ってみたい。それができれば、本当に色んな人が利用しやすくなる。まだまだ遠い道のりだと思う」と本間さん。
■事故がおきない、持続可能な海岸づくりをめざす
 日和山浜は川の水が流れこまないため透明度が高く、本間さんイチオシの場所であるが、トイレやシャワーなどの設備が充実していないため、訪れた方が浜辺の魅力を十分に感じきれていないのではないかと考えていた。
 そこで、今年の夏季期間のみ、仮設トイレを設置して利便性を高めるとともにトレーラーハウスを設置し、浜辺のお洒落な雰囲気づくりに取り組んだ。
 また、トレーラーハウスではライフジャケットの無料貸し出しを行い、マリンレジャーの安全啓発に努めた。ライフジャケットは自動車のエアバッグやシートベルトの廃材を利用して作成したものを、ドリームやまがた里山プロジェクト(山形県)から借りているそうだ。「水の事故が多い中で、ライフジャケットをつけていれば助かる命も多い。海岸のごみゼロは取り組まれている方も多いと思うが、我々は海岸の事故ゼロも徹底してやっていきたい。このような取組を続け、持続可能な海岸を創っていくことが、NPO法人新潟海洋開発の役割になっている。」と本間さんは熱く語る。
 海は危ないから行かないのではなく、身を守る術を水辺で学ぶ。また、海には色々な仕事があり、日本を支えている。海に囲まれている島国の日本だからこそ、それを伝えていかなくてはいけないと本間さんは感じている。
■成果をアウトプットするのがこれからの事業
 「この2年間は、何をしたら海に人が来てくれるのだろうか考えていた。コロナ禍でなかなか人を集める事ができなかったが、“なぜ今、海に人が来ないのか? "をテーマにグループワークなどを行うことで、これまで海に興味のなかった人たちや、様々な市民活動に取り組んでいる人たちに、しっかりと海の可能性に目を向けてもらえるようになった」と本間さん。
 この夏は、「こども海辺アドベンチャー」を5回シリーズで開催。海の生き物観察やビーチテニス、ゴミ拾いや水上バイクの体験会などを企画し、コロナ禍の影響で規模縮小などの対策をとりながらではあるが、全日程を完了することができた。保護者の方からは、「子どもたちが、海に関する新たな学びや楽しみを肌で感じることができた。」と大変好評で、来年も開催してほしいとの声が多く届いたそうだ。
 また、9月10日に開催したビーチクリーン作戦には、気持ち良い秋晴れの中、多くの参加があった。見えないところにゴミが多くあることや、きれいな浜に見えても、目を凝らしてみると、マイクロプラスチックなどがたくさんあることに驚いていた参加者もいたそうだ。一方で、水中ごみのモニタリング調査では、ごみが少なく、多くの魚が生息していることが分かった。透明度が高く、コンディションの良いエリアであることを実感できたので、今後の事業プランの材料にしたいと本間さんは考えている。
 その他にも、日和浜にビーチテニスのコートを設置し、初心者でも参加できる「フレンドカップ」を4月から10月まで月1回開催している。
 「たくさんの人に来てもらい賑わいを創出することよって、いろんな企業のビジネスチャンスにもつながる。そして企業と協働することにより、さらに水辺は発展する。もっと色々なコンテンツを提案して、みなさんに楽しんでもらいたい」と本間さんは話す。
■魅力的な海づくりで若者を再び新潟へ
 「イベントを通して、多くの子どもたちに海の楽しさを知ってもらえたのが一番の収穫だった。今後は子どもたちに対して、飽きさせずに継続的に海に興味関心をもってもらえる事業を計画したいと思う。また、インフラが整った、アクセス良好な新潟の都市性を活かし、海を中心としたグランドデザインを、若者の声を基に策定できると盛り上がりますね!」と本間さん。
 新潟駅、万代、古町をつなぐ都心軸はほぼ2キロメートル。「次の世代も希望を持てる新潟」をテーマに「好き」や「楽しい」を感じられるまちづくりの取り組み「にいがた2km(ニキロ)」。その目的地に新潟の魅力の一つでもある海を加えることにより、もっと新潟が活性化されるのではと本間さんは考える。

 「今は色々なジャンルで海辺のイベントをやっているが、共通して発信しているところがない。その役割を新潟海洋開発が担い、新潟の海に賑わいを創出する。そして、海がきっかけになって、一旦出て行った若者がまた新潟に帰りたいと思ってもらえるようになれば良い」と本間さんは想いを馳せる。
NPO法人 新潟海洋開発

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