にいがたニナイビト
社会教育
2021.01.04
将来、ふるさと阿賀野市に帰って来てほしいと願いをこめて
阿賀野市
校内居場所カフェ A GNU(あ ぬー) 代表
本間 由香里さん
本間 由香里さん
生徒の放課後の居場所、悩みの受け皿としてA GNUを開設した校内居場所カフェ代表の本間由香里さんに活動への想いを伺った。
■ 忙しい先生に代わって生徒のために何かできないか? きっかけは小さな新聞記事
ご自身三人のお子さん皆が阿賀野高校へ進学し、二人がすでに卒業、現在は3番目のお子さんが在学している。上のお子さんのときからPTA副会長を6年間、その後、評議員を2年間、そのつながりもあり現在はPTA会長となり、通算すると10年間学校とつながっている。
昨年度一年かけて生徒や先生方と話したり、様々な場面を見てきた中で、学校や家庭生活などの悩みを抱えている生徒が多く、教員に負担が生じている現状をとても強く感じた。
そんな矢先「校内居場所カフェ」のセミナー紹介の小さな新聞記事を見て「あっこれだ!」と思った。
昨年度一年かけて生徒や先生方と話したり、様々な場面を見てきた中で、学校や家庭生活などの悩みを抱えている生徒が多く、教員に負担が生じている現状をとても強く感じた。
そんな矢先「校内居場所カフェ」のセミナー紹介の小さな新聞記事を見て「あっこれだ!」と思った。
■ ネットワークの強さに支えられながら
校内カフェの先駆けは、神奈川県のNPO法人パノラマの取り組みで、すでに「ぴっかりカフェ」と「BORDER CAFE」の2カ所を運営している。パノラマの取り組み動画や著書で勉強を始めたところ、カフェが終わったあとに洗い物を手伝っている子どもたちの姿を動画で見て、「こんな風に育ってほしい」と思った。
カフェの開設に向けて、学校への説明資料を作成し、校長先生に直接聞いてもらったところ賛同を得られた。
開設に向けて準備を始めると「阿賀野市のネットワークはすごい!」とつくづく感じた。一声かけると色々なものが集まった。頑張っている人を応援してくれる人がたくさんいると感じる。そして、ちゃんと見ていてくれ、アドバイスしてくれる。阿賀野市の子どもたちをよく知る市民や、お母さんたちの集まりの「めっけ」の方々など、14名の方々がカフェの運営に協力している。皆さん積極的に二つ返事で引き受けて集まってもらえた。
自身の所属するNPOでの活動経験から運営のノウハウなどもあり、集会などで校内カフェ開設の説明をすると、市内外の個人、団体、企業などから寄付もあつまった。
新型コロナウイルスの影響で延期に延期を重ねたが、11月11日に念願のオープンを迎えた。毎週水曜日の15:50から16:50までがカフェの“営業時間”。オープン初日は男子生徒が来てくれ、家の事など話してくれた。話が弾み少し時間を過ぎてしまうほどだった。今後も電車の待ち時間などに立ち寄ると言っていた。
カフェの開設に向けて、学校への説明資料を作成し、校長先生に直接聞いてもらったところ賛同を得られた。
開設に向けて準備を始めると「阿賀野市のネットワークはすごい!」とつくづく感じた。一声かけると色々なものが集まった。頑張っている人を応援してくれる人がたくさんいると感じる。そして、ちゃんと見ていてくれ、アドバイスしてくれる。阿賀野市の子どもたちをよく知る市民や、お母さんたちの集まりの「めっけ」の方々など、14名の方々がカフェの運営に協力している。皆さん積極的に二つ返事で引き受けて集まってもらえた。
自身の所属するNPOでの活動経験から運営のノウハウなどもあり、集会などで校内カフェ開設の説明をすると、市内外の個人、団体、企業などから寄付もあつまった。
新型コロナウイルスの影響で延期に延期を重ねたが、11月11日に念願のオープンを迎えた。毎週水曜日の15:50から16:50までがカフェの“営業時間”。オープン初日は男子生徒が来てくれ、家の事など話してくれた。話が弾み少し時間を過ぎてしまうほどだった。今後も電車の待ち時間などに立ち寄ると言っていた。
個体から大きな集まりへと成長したい
カフェの名称は、ウシ科の動物のヌー(GNU)の習性からきている。はじめから大きな群れだと輪の中に入りにくいが、少しずつ仲間と合流し、やがて大きな集まりになってほしい。阿(A)賀(G)野(N)のあなたたち(U=You)という意味も含んでいるそうだ。
生徒は校内カフェを通じて、運営に携わる20才から60才と幅広い年代の方々とかかわり、色々な職場での体験、地域での活動などの経験談を聞き、ふれあうことで、先生とは違った刺激をうけることができる。地域の人々と生徒との関係性づくりを行うことで「はじめての人には言えないことも、なじみのおばさんには話してもらえることもあるのでは」と場作りに励む。
生徒は校内カフェを通じて、運営に携わる20才から60才と幅広い年代の方々とかかわり、色々な職場での体験、地域での活動などの経験談を聞き、ふれあうことで、先生とは違った刺激をうけることができる。地域の人々と生徒との関係性づくりを行うことで「はじめての人には言えないことも、なじみのおばさんには話してもらえることもあるのでは」と場作りに励む。
校内カフェを通じて阿賀野市とのつながりを
カフェ開設の準備の参考とするため、BGMや装飾、どんな本を置いたらよいかなどにつて、全校生徒にアンケートを取ったところ、全ての生徒から回答があり関心の高さが伺えた。音楽の好み、アニメ、ゲームなど色々な答えがあったが、知らない事が多く、生徒を知るきっかけにもなった。今後は生徒が話しをしやすいように装飾など変え、一人一人生の声を聞きながら工夫してつくりあげたいと語った。
「阿賀野高校がなくなると、15才の春になるとみんな出て行くことになってしまう。若者がいなくなるのは寂しい、と考える。そして将来、卒業生にも体験談をはなしてもらったり、活動に関わってもらったり、スタッフとして手伝ってもらいたい。将来は子どもをつれてサントピアワールドや五頭の温泉に来たついでに顔を出してほしい」と、未来への思いを膨らませる。
「阿賀野高校がなくなると、15才の春になるとみんな出て行くことになってしまう。若者がいなくなるのは寂しい、と考える。そして将来、卒業生にも体験談をはなしてもらったり、活動に関わってもらったり、スタッフとして手伝ってもらいたい。将来は子どもをつれてサントピアワールドや五頭の温泉に来たついでに顔を出してほしい」と、未来への思いを膨らませる。
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